金城学院大学 やまもと Lab (山元一晃研究室)

看護学生のための日本語教育研究

看護学生のための日本語教育研究

本研究では、看護分野で学ぶ留学生や外国人看護師を対象とした日本語教育の効果的な手法を開発・検証しています。 特に、実習や臨床の現場で必要とされる言語能力の向上に焦点を当てた教材開発を行っています。

研究背景

看護系大学に対する調査によると、日本の看護系大学で学ぶ留学生は増加傾向にあり、これらの学生に対する効果的な言語支援の必要性が高まっています。特に看護教育では、一般的な学術日本語に加え、専門的な看護用語や記録様式の習得が求められ、留学生にとって大きな課題となっています。

本研究では、看護留学生が直面する言語的困難に焦点を当て、特に実習記録作成における支援教材の開発を目指します。また、現在は、留学生のレディネスとして必要な語彙を明らかにするための研究を行っています。

研究目的

本研究の主な目的は以下の通りです:

  1. 看護留学生の学びの過程で必要な言語知識を明らかにする
  2. 看護学生のための効果的な専門日本語教材を開発する
  3. 開発した教材の効果を検証し、改善点を明らかにする
  4. 研究成果を広く共有し、専門日本語教育の発展に貢献する

研究方法

本研究では、以下の方法で調査・分析を進めています:

  1. 言語研究:コーパスを構築し、看護教育で求められる記録や教科書などを分析しています
  2. インタビュー調査:看護留学生が直面する言語的課題のヒアリング
  3. ニーズ分析:看護教育者からの意見収集
  4. 教材開発:調査結果に基づいた用語集と教材の作成
  5. 効果検証:開発した教材を使用した授業実践と評価

研究成果

看護留学生を対象とした調査研究と教材開発により、以下の成果が得られています:

看護留学生の抱える言語的課題

開発教材の構成

現在、看護教員と日本語教員の協働により教材の改良と効果検証を継続中であり、今後さらなる成果の発表を予定しています。また、看護の教科書のコーパスを構築し、言語面で学習者が直面する課題についての研究をしています。これらの研究を通じて、看護留学生がより効果的に専門知識と言語スキルを統合して学べる環境づくりを目指しています。

チームメンバー

関連出版物

連絡先

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